『ハンニバル』見た

ハンニバル スペシャルプライス版 [DVD]
それ以前に『羊たちの沈黙』も見ていたのだけど、最初と最後の10分ずつくらいをのぞき、眠り込んでいたので*1ジョディ・フォスターの輝いている姿を確認するにとどまる。
きのうがレンタルビデオの返却期限だったので、夕食後のだんらんをパスして、ひとり寝室にこもり、暗くした部屋で見た。この手の映画は、子供の前では見られないから、こうでもしないと、なかなか時間が取れないんだよね。結果的には、集中して見られてよかったけど。
ほぉほぉ、なるほど、そう来たかー、ということで、楽しめた。レクターの過去、マーゴ・ヴァージャーの存在などを切ったので話はたいへんわかりやすくなっていた。原作とはぜんぜん違う結末については、あまりにも衝撃的すぎるからというよりも、クラリスのキャラクターの統一感がなくなってしまうからああなったのかな、という気がした。ジュリアン・ムーアなら、たとえ原作どおりのラストであっても、堕ちたクラリスの姿もきちんと演技で見せてくれたと思うけど。
堕落とは、かくも甘く心地よいものなのだ、という原作の結末に対して、映画ではクラリスは最後まで正気を失わない。まあ、貴族的な容貌とは程遠いアンソニー・ホプキンスでは、絵的に美しいカップルとはいかないしね、という面もあったかも。
それにしても、せっかくイタリアの美しい建物の中にあって、イタリア人が英語でぺらぺらとしゃべるのは興ざめですな。アメリカ映画ってこれだから。といいつつ、日本映画ならこういうときはイタリア語のセリフを字幕で処理するだろうけど、ヨーロッパとかほかのアジアとかの映画だと、どうなるのかちょっと自信がなかったりする。

*1:単なるよっぱらいです。