『ラブ・レター〜パイランより〜』

ラブ・レター~パイランより~ [DVD]
感想を書こうとして、はて、この映画のタイトルはどう書くべきか、迷ってしまった。原作はいわずと知れた浅田次郎の「ラブ・レター」(『鉄道員(ぽっぽや)』 所収 ISBN:4087471713)で、韓国での原題は『パイラン』(公式サイト)、日本で以前に映画化されたときのタイトルは『ラブレター』(ASIN:B00005G2TA) らしい。・(中黒)が入るのか入らないのか、サブタイトルはつけるべきか、しかも、中山美穂主演の『Love Letter』(ASIN:B00005HSU8) という映画もあって、これが韓国でも公開され、けっこうヒットしたというのだから、よけいややこしい。しょうがないので、Amazon の表記に従うことにする。
で、内容なのだが、これがまったく救いのない暗い映画である。ラストもたぶんこうくるだろうなぁ、という通りになるのだが、そのわりに見た後の印象はすっきりしている。セシリア・チャンが清楚で可憐なせいかもしれないし、チェ・ミンシクのチンピラぶりがあまりにも徹底して情けないからかもしれない。どう作っても、見所は主役ふたりの演技力になりそうな話で、その意味ではキャスティングの勝利。しかし、セシリア・チャンって、『少林サッカー』のひげつけたおねえちゃんだよね。見ているときは、まったく気づかなかった。