ダメ男の術中−『ハイ・フィディリティ』

ハイ・フィデリティ 特別版 [DVD]
最初は、ジョン・キューザックのカメラ目線のナレーションに驚いて、こりゃいったいなんだ、と思ったのだが、店員のディックとバリーのオタクぶりが披露されるにつれ、がぜんおもしろくなってくる。ジャック・ブラックがすばらしい。
ダメ男が、自分のダメダメぶりを振り返る、という話なのだが、こういう男のバカっぷりを笑って楽しんでる時点で、もう術中にはまっているんだろうな。
女優たちもそれぞれ魅力的。キャサリン・ゼタ・ジョーンズがムダにゴージャスなのもよい。
洋楽を聴いて育った中年以降ならば、さらに楽しめるだろう。