ストーリーよりセリフや表情−『シングルス』

「シングルズ」で検索してもない! と思っていたら、「シングルス」だった。原題は「신글즈(シングルジュ)」*1なのに、邦題だとなんでこうなっちゃうんだろう。
イ・ボムスが好きなので、以前から見たかったのだが、やっぱりいい役者だなー。アップになると、黒目がちでうるうるしてるのが、なんだかセクシー。いや、それは演技とはあまり関係ないが。
チャン・ジニョンはもちろん、オム・ジョンファもとてもキュートでよかったのだが、どうも作りが古めかしい。90年代のトレンディ・ドラマ華やかなりしころのストーリーだから、それはしかたないのかもしれないが。逆に言うと、使い古された素材でも、セリフや表情のディテイルを楽しむことを主眼にすれば、かなりよくできた映画だといえる。
ハン・ジヘがチョイ役で出ているが、あまりにも垢抜けないので笑える。もっとも、オム・ジョンファを毎日身近に見ていると、こういうのを好きになっちゃうのかもしれない。
キム・グァンイルも、チャン・ジニョンの前の恋人役で、ちょこっと出演。『フー・アー・ユー?』といい、こんなのばっかり。
SBSドラマ『春の日』でコ・ヒョンジョンを寄宿させるジャズ歌手の役だったオ・ジヘが出ていたが、『八月のクリスマス』『グリーンフィッシュ』でどちらもハン・ソッキュの妹役をやった人だとはじめて気づいた。『春の日』では、美しく装っていたから、わかんなかったんだよねー。道理で、存在感あるわけだ。

*1:韓国語では「ズ」という発音はなく「ジュ」になってしまう。