手堅すぎる−『山姫アンチメモニクス 2』

マンガをそのまま文字で読んでいるみたい。ライトノベルっていうのは、そもそもこういうものなのか? この作者のものしか読まないから、よくわからないんだけど。
形が人間ぽければ(美女ならなおさら)、人外のものとの性的交渉なんてまったく問題ないというのは、やまほどの神話、おとぎ話などで証明済み。種族の違いを越える恋愛を、それだけで美しい話に持っていこうというのはちょっと苦しいかも。外見が巨大な類人猿で、中身が可憐な少女だったら、高校生の少年から見て恋愛の対象になるか、なんて話ならおもしろいけど、エンターテインメントにはならないやね。
ちょっとぬるいが、シチュエーションコメディとしては、じゅうぶん水準に達していると思う。というか、手堅すぎる。