わびしい色合い−『シャークボーイ&マグマガール 3-D』

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MOVIX 宇都宮で。初日の第1回なんてものを見てしまった。もちろん、うちの小学生のおとも。
ディズニーランドのように専用の劇場ならともかく、ふつうの映画館で 3D は、よっぽど特別のアイデアでもないと、やめたほうがいいかもしれない。むかしときどき小学生向けの学習雑誌などに 赤青のセロハンを貼った 3D メガネと、赤青の色をずらして印刷した「飛び出して見える」ページがあったが、技術的にはまったくそれと同じ。つまり、3D の場面だと、色合いが紫がかったモノクロに近い、なんともわびしいものになってしまう。どうせ夢の世界なら、ちょこっと飛び出して見える効果より、色彩で見せる効果のほうが大きかったのではないか。
また、「よだれ惑星」のセットが、あまりにも凡庸でつまらない。一貫した趣味なり、美学なり、そういうものがなく、ただ散漫な印象。
まあ、子供は喜んでいたので、子供向けとして見れば悪くないんだろうけど。