気づかない理由

「パンチ」第1話。改めて字幕つきで見てみると、韓国語ではまったく聞き取れなかった、教師やヘミのあだ名などがわかっておもしろい。
しかし、ユビンは、兄の最後の試合の相手がハンセだというのを、この回ではちゃんと認識しているのに、2年後に再会したときにすっかり忘れていて、「兄さんの友達だよ」というハンセの言葉を鵜呑みにしちゃうというのは、なんぼなんでも都合よすぎるだろう。だいたい、ドラマで登場人物たちが後生大事に持って回ってる秘密って、ふつうならもっと早く真相に気づくはずでしょ、あんたたち、バカぁ? といいたくなるようなものが多い。肝心なところですれ違うのはともかく、思考力や記憶力も、そのことがらに関しては停止してしまうらしい。
大長今」で、チャングムの母がハン尚宮の親友だというのも、ちょっと考えれば気づきそうなもんだけど。ハン尚宮は、男の子のかっこうをしていたとはいえ、子供のころのチャングムの顔も見ているのである。お互いに「親友」や「母」の話も何度かしているのに、名前は決して出さないし。
サンドゥ、学校へ行こう」でも、ウンファンの母が長いこと探していた、生き別れになった娘が実はセラだった、というネタがあったのだが、セラは顔を見て母だと気づくが、母親のほうはいっこうに気づかない。別れたのが7,8歳くらいなのだから、わからないわけないだろ、と思っていたら、これはちゃんと気づかない理由が説明された。答えは「整形」。珍しく筋が通っている。