経済的基盤−『スパイダーマン2』

スパイダーマン 2 デラックス・コレクターズ・エディション [DVD]
レンタル DVD で。上記リンクのバージョンとは違い、レンタル専用のもの。しかしこれ、ひどいね。特典映像なんてのは、ほとんど見ずに返してしまうことが多いので、なにもなくてもいいんだけど、なんとチャプターを選ぶメニューがない。ということで、中断してあとから見ようと思ったら、めんどくさいったら。
で、肝心の本編なのだが。アクションシーンがおもしろかった。クモ対タコ。摩天楼(という言葉がなぜか合うのよね、スパイダーマンには)の中ならではの戦い。
しかし、わりあい評判のいい人間ドラマのほうは、正直どうもぴんとこなかった。要するに、キルスティン・ダンスト演じるヒロインの行動が、どうも感情移入しにくい。なーんも考えてなくて、ただ「憧れの女性」という抽象的な存在なんだな。しかも、それにしては美人じゃないし。
悩めるトビーくんは、相変わらず悩んでいるのだが、結局彼の悩みのおおもとは、経済的基盤がないということだ。バットマンみたいにばかばかしい金持ちで、趣味でスーパーヒーローやってます、というのでないと、現実との折り合いはつかない。
しかし、街中でなんの防御策も施さずにあんな危険な実験をやるなんて、機械に頭をのっとられてないときでも、十分マッドサイエンティストだな、あの悪役は。しかも、ごくまともそうにお説教までしちゃうあたりが、かえってこわいかも。